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不器用で落着きのない技術者のメモ

S3 Intelligent-Tiering について

従来は、アクセス頻度の高いオブジェクトを"STANDARD"に/アクセス頻度の低いオブジェクトを"STANDARD_IA"に配置する、という設計を行っていたかと思います。 しかし、アクセス頻度がどのくらいかを長期的に予測して運用することは非常に困難だったのではないでしょうか。 アクセス頻度が「よくわからない」という場合には全面的に"STANDARD"を利用するという保守的な選択をすることが多かったのではないかと思います。

"Intelligent-Tiering"では、実際のアクセス頻度を監視し、長期間アクセスされていない場合には"STANDARD_IA"へオブジェクトが移動されます。 "STANDARD_IA"に移動されたオブジェクトにアクセスが発生した場合、"STANDARD"に戻ります。

これにより、データの保存料金が最適化されます。 また、このストレージクラスへの変更に伴う可用性や耐久性への影響はありません。

【アップデート】S3に新しいストレージクラス”Intelligent-Tiering”が登場しました #reinvent | Developers.IO

S3 Intelligent-Tieringは、アクセスパターンに基づいてコスト効率の高いストレージ階層に自動で移動してくれる機能です。アクセス頻度を読めないときに設定することで、運用負荷を上げることなくコストを最適化できます。
これまで、高頻度アクセス階層と低頻度アクセス階層の2階層が用意されていました。
アップデートによって、Archive Access階層とDeep Archive Access階層の2つが追加され、さらにコストを最適化できるようになりました!

(中略)

仕様・留意事項

  • Archive Access階層とDeep Archive Access階層は片方または両方を設定可能
  • Archive Access階層は90〜730日、Deep Archive Access階層は180〜730日で移行までの日数を設定-
  • 両方設定する場合、Deep Archive Access階層の日数 > Archive Access階層の日数 とする
  • バケットプレフィックス、オブジェクトタグ単位で設定可能
  • Intelligent-Tieringのオブジェクトはアクセスされると高頻度アクセス階層に移動
  • 128KB未満のオブジェクトは高頻度アクセス階層に保存されます
  • Intelligent-Tieringは最低30日間の請求が行われます
[アップデート] S3 Intelligent-TieringでArchive階層が追加されました! | Developers.IO