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不器用で落着きのない技術者のメモ

「.NETアプリケーションとDBのチューニング手法を一晩でマスターしよう!」に行ってきた

ラクル青山センターに「.NETアプリケーションとDBのチューニング手法を一晩でマスターしよう!」(http://eventreg.oracle.com/webapps/events/ns/EventsDetail.jsp?p_eventId=114368&src=7013395&src=7013395&Act=218) に行ってきた。

アジェンダ

  • 18:30-19:30
    • タイトル:おら! オラ! Oracle - どっぷり検証生活 現場で役立つ Oracle DBのパフォーマンスチューニング
    • 内容:徹底検証された結果から、本当に役立つOracle Databaseのパフォーマンスチューニングについて解説。  
    • 講師:株式会社インサイトテクノロジー 松尾亮さん
  • 19:30-20:30
    • タイトル:現場で役立つ .NET + Oracle Database アプリケーションチューニング
    • 内容:.NETアプリケーションからOracle Databaseの機能を最大限に引き出すコーディング手法を徹底解説
    • 講師:日本オラクル 大田浩さん

メモ

おら! オラ! Oracle - どっぷり検証生活 現場で役立つ Oracle DBのパフォーマンスチューニング
  • Oracle のチューニングポイントは待機イベントを減らすこと。待機イベントの解消=パフォーマンス向上。
  • 待機イベントとはサーバープロセスが CPU を使用していない時間。
  • ある期間におけるインスタンス全体の待機イベントを確認したい場合はパフォーマンス統計レポート(STATSPACK or AWR)で確認する。
    • STATSPACK: Oracle 8.1.6 〜
    • AWR: Oracle 10.1.0 〜、EE のみ利用可
  • 今回のセミナーでは、Standard Edition でも利用可能な STATSPACK を例にして説明する。
  • ある特定の処理における待機イベントを確認したい場合は SQL トレース、動的パフォーマンスビュー(V$表)で確認する。
  • STATSPACK はデフォルトは level5 だが level7 の情報が役に立つことが多い。level 10 は情報量が多くスナップショット取得にかかる負荷が高くなるため、サポートから依頼された場合を除き、基本的に使用しない。
  • STATSPACK レポートでは Top 5 待機イベントが最も注目すべきポイント。
    • Waits: イベントのために待機した合計回数
    • Time(s): 合計待機時間(秒)
    • Avg wait(ms): 平均待機時間
    • %Total Call Time: 全ての待機時間に対する占有比率
  • 上位の待機イベントの解消 = チューニング効果の期待大
  • STATSPACK での調査ステップ
    1. Top 5 待機イベントを確認
    2. 上位の待機イベントの意味を確認(マニュアル、KROWN等)
    3. 待機イベントの発生要因に関連するセクションを調査
      • db file scattered read、db file sequential read 等 → SQL ordered By XXX セクションを確認 → SQLチューニング?
      • enqueue → Enqueue activity、Segments by Row Lock Waits セクションを確認 → アプリ処理の見直し
      • buffer busy waits → Segments by Buffer Busy Waits セクションを確認 → 空きリスト競合?逆キー索引、パーティション化?
  • 例えば、db file scattered read、db file sequential read が上位に出現している場合
    • SQL の I/O 関連イベントなので、SQL ordered by Elapsed Time、SQL ordered by Gets 等を確認。
    • SQL ordered by XXX で確認した SQL 分析レポートを確認する
  • 特定の SQL 調査(SQL トレースを取得)
    • 特定の SQL の待機イベント情報を含めた SQL トレースを取得
SQL> alter session set events '10046 trace name context forever, level8';

問題のSQLを実行 ...

SQL> alter session set events '10046 trace name context off';
    • 実行中のセッションに対して SQL トレースを取得
-- v$session 等の情報からセッションを特定
SQL> alter session set nls_date_format='YYYY/MM/DD HH24:MI:SS';
SQL> select username, program, server, status, sid, serial#, last_logon_time from v$session where username is not null;
-- 特定した sid、serial# に対してSQLトレースを取得
SQL> exec sys.dbms_system.set_ev(&sid, &serial, 10046, 8, '');
SQL> exec sys.dbms_system.set_ev(&sid, &serial, 10046, 0, '');
    • 取得したトレースファイルを整形
$ tkprof <トレースファイル名> <整形後ファイル名> sys=no
※初期化パラメータ user_dump_dest or background_dump_dest に出力される
  • 特定のSQL調査(SQL実行計画を確認)
-- PLAN_TABLE を作成
SQL> @?/rdbms/admin/utlxplan.sql
-- SQL を解析
SQL> explain plan for 解析したいSQL文;
-- 解析結果を表示
SQL> select * from table (dbms_xplan.display());
  • チューニング事例紹介
    • インデックスを追加したら、連番データのinsertが多重実行されるという特性であった為、同一ブロックへの競合が発生。逆キー索引は範囲検索できないため、ハッシュパーティショニング化。(11gR1 2node RAC
    • 表と索引の再編成後に統計情報を収集しなかったため、適切な実行計画が選択されず、CPU使用率が100%に。enqueue のTS(Temp Segment)とSS(Sort Segment)が増加。TEMP表領域への物理アクセスが多い。過剰なソートを実行しているSQLがある。CPU_TIMEとELAPSED_TIMEの差が大きい。待機イベント時間が長い。統計情報を収集して共有プールをクリアして解決。(10GR2 4node RAC
SQL> alter table EMP move;
SQL> alter index PK_EMP rebuild;
SQL> alter index IDX_EMP_1 rebuild;
SQL> alter index IDX_EMP_2 rebuild;

...

SQL> exec dbms_stats.gather_table_stats(
 ownname => 'SCOTT',
 tabname => 'EMP',
 cascade => true);

...

SQL> aleter system flush shared_pool;
  • 統計情報を収集しても、実行計画はすぐに変わらない。dbms_gather_table_stats の no_invalidate オプションが auto_invalidate(10gR2以降のデフォルト値)だった為。この auto_invalidate の場合、新しい統計情報を利用した再解析が行われるまでにタイムラグがある。(しばらくの間は既存のカーソルを再利用する)新しい実行計画に変えるには以下のいずれかを行う。
    1. no_invalidate を flase にして実行する
    2. 共有プールをフラッシュする
現場で役立つ .NET + Oracle Database アプリケーションチューニング

Oracle Database 11gR2 RAC インストール on Microsoft Windows x86-64

構成

ハードウェア
  • CPU: Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU E8400 @ 3.00GHz
  • メモリ: 8GB
  • HDD:
    • C:100GB
    • D:931GB
    • E:831GB
ソフトウェア
ネットワーク構成
ホスト名 IPアドレス 用途
rac-node1 192.168.8.166 パブリック用
rac-node1-vip 192.168.8.168 VIP用
rac-node1-priv 192.168.205.16 プライベート用
rac-node2 192.168.8.167 パブリック用
rac-node2-vip 192.168.8.169 VIP用
rac-node2-priv 192.168.205.17 プライベート用
rac-scan.jpoac.com 192.168.8.161 SCAN用

ダウンロード

インストール

仮想マシンの作成(rac-node1、rac-node2)
  • [ファイル]-[新規]-[仮想マシン]
  • どのタイプの構成を希望しますか。: カスタマイズ
  • 仮想マシンハードウェア互換性: Workstation 6.5-7.0
  • ゲストOSのインストール: 後で OS をインストールする
  • ゲストOS: Microsoft Windows
  • バージョン: Windows Server 2008 x64
  • 仮想マシン名: rac-node1
  • 格納場所: D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\rac-node1 / D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\rac-node1
  • プロセッサ数: 1
  • プロセッサごとのコア数: 1
  • この仮想マシンのメモリ: 3072
  • ネットワーク接続: NAT を使用
  • I/Oアダプタ: LSI Logic SAS
  • ディスク: 仮想ディスクの新規作成
  • 仮想ディスクタイプ: SCSI
  • ディスク最大サイズ: 40GB
  • 今すぐ全ディスク容量を割り当てる: チェック
  • 仮想ディスクを複数の2GBのファイルに分割
  • ディスクファイル: D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\rac-node1\rac-node1.vmdk / D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\rac-node1\rac-node1.vmdk
  • 仮想マシンが共有ディスクをロックしないように D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\rac-node1\rac-node1.vmx、D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\rac-node2\rac-node2.vmx に以下を追記する。
disk.locking = false
diskLib.dataCacheMaxSize=0
diskLib.dataCacheMaxReadAheadSize=0
diskLib.dataCacheMinReadAheadSize=0
diskLib.dataCachePageSize=4096
diskLib.maxUnsyncedWrites=0
  • [VM]-[設定オプション]-[共有フォルダ]
    • 常に有効: チェック
    • Windowsゲストのネットワークドライブとしてマップする: チェックする
    • [追加]
      • 名前: host-d
      • ホストパス: D:\
共有ストレージの設定
  • rac-node1 で [VM]-[設定]-[ハードウェア]-[追加]-[ハードディスク]
    • ディスク: 仮想ディスクの新規作成
    • 仮想ディスクタイプ: SCSI
    • モード: 独立->通常
    • ディスク最大サイズ: 20GB
    • 今すぐ全ディスク容量を割り当てる: チェックする
    • 仮想ディスクを複数の 2 GB のファイルに分割: チェックする
    • ディスクファイル:
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk01.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk02.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk03.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk04.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk05.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk06.vmdk
  • rac-node2 で [VM]-[設定]-[ハードウェア]-[追加]-[ハードディスク]
    • ディスク: 既存の仮想ディスクを使用
    • ディスクファイル:
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk01.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk02.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk03.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk04.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk05.vmdk
D:\vmware_11gr2_rac_win2008_x86-64\storage\disk06.vmdk
    • モード: 独立->通常
ゲストOSインストール(rac-node1、rac-node2)
  • [VM]-[設定]-[仮想マシン設定]-[CD/DVD(IDE)]-[接続]
    • ISOイメージファイルを使用する
    • D:\software\ja_windows_server_2008_datacenter_enterprise_standard_sp2_x64_dvd_342397.iso
  • [このマシンをパワーオン]
  • インストールする言語: 日本語
  • 時刻と通貨の形式: 日本語(日本)
  • キーボードまたは入力形式: Microsoft IME
  • キーボードの種類: 日本語キーボード(106/109キー)
  • [今すぐインストール]
  • インストールするオペレーティングシステムを選択してください: Windows Server 2008 Enterprise (フル インストール)
  • インストールの種類: カスタム(詳細)
  • Windowsのインストール場所を選択してください。: ディスク0未割当領域
  • パスワード: admin
  • [VM]-[設定]-[ハードウェア]-[追加]-[ネットワークアダプタ]を選択し、以下の設定でネットワークアダプタを追加する。
    • ネットワーク接続: ホストオンリー: プライベートネットワークをホストと共有
    • バイスのステータス: 起動時に接続: チェックする
  • [VM]-[VMware Tools のインストール]
    • [スタート]-[ファイル名を指定して実行]: d:setup.exe
    • セットアップタイプ: すべて
ゲストOS設定(rac-node1、rac-node2)
  • 解像度を設定する
    • [スタート]-[コントロールパネル]-[個人設定]-[画面の設定]
      • 解像度: 1280 × 800
      • 色: 中(16 ビット)
  • [スタート]-[ネットワーク]-[プロパティ]-[ネットワーク接続の管理]で以下の通りネットワーク接続名を変更する。
    • [ローカルエリア接続] を [public] にリネームする。
    • [ローカルエリア接続 2] を [private] にリネームする。
  • [スタート]-[ネットワーク]-[プロパティ]-[ネットワーク接続の管理]-[public]-[プロパティ]-[ネットワーク]-[インターネットプロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)]-[プロパティ]でIPアドレスを設定する。
  • [スタート]-[ネットワーク]-[プロパティ]-[ネットワーク接続の管理]-[private]-[プロパティ]-[ネットワーク]-[インターネットプロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)]-[プロパティ]でIPアドレスを設定する。
  • [スタート]-[ネットワーク]-[詳細設定]-[詳細設定]-[アダプタとバインド]で「public」、「private」の順序に設定する。
  • 「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\」に以下のレジストリ値を新規作成する。
名前: DisableDHCPMediaSense
値: 1
データ型: DWORD (32 ビット)
  • OSを再起動する。
  • C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts に以下のエントリを追記する。
192.168.8.166   rac-node1.jpoac.com       
192.168.8.168   rac-node1-vip.jpoac.com   
192.168.205.16  rac-node1-priv.jpoac.com  
192.168.8.167   rac-node2.jpoac.com       
192.168.8.169   rac-node2-vip.jpoac.com   
192.168.205.17  rac-node2-priv.jpoac.com  
192.168.8.161   rac-scan.jpoac.com 
  • コンピュータ名・ドメイン名を変更する
    • [スタート]-[コンピュータ]-[プロパティ]-[システムの詳細設定]-[コンピュータ名]-[変更]
      • コンピュータ名: rac-node1
      • [詳細]-[このコンピュータのプライマリ DNS サフィックス]: jpoac.com
  • Firewall を無効化する
  • rac-node2 から rac-node1 への通信疎通確認を行う。
    • ping が通ること
> ping rac-node1
> ping rac-node1-priv
> ping rac-node1-vip
→ VIP の構成はインストール中に実施するので、この時点では届かないことを確認する。
    • インストールでファイルのコピー先に使用するディレクトリへの権限があることを確認する。
> net use \\rac-node1\C$
    • フルコンピュータ名を確認する。
> ping rac-node1
rac-node1.jpoac.com ...
↑フルコンピュータ名が正しく表示されることを確認する。
  • rac-node1 で共有ディスクを初期化する
    • [スタート]-[管理ツール]-[サーバーマネージャ]-[記憶域]-[ディスクの管理]-[ディスク1 〜 6]を右クリックして[オンライン]を選択する。
    • [スタート]-[管理ツール]-[サーバーマネージャ]-[記憶域]-[ディスクの管理]-[ディスク1 〜 6]を右クリックして[ディスクの初期化]を選択する。
      • ディスクの選択: ディスク 1 〜 6
      • 選択したディスクに次のパーティションスタイルを使用する: GPT
    • [スタート]-[管理ツール]-[サーバーマネージャ]-[記憶域]-[ディスクの管理]-[ディスク1 〜 6]を右クリックして[新しいシンプルボリューム]を選択する。
      • ドライブ文字またはパスの割当て: ドライブ文字ドライブパスを割り当てない
      • パーティションのフォーマット: このボリュームをフォーマットしない
  • rac-node2 で共有ディスクをオンラインにする
    • [スタート]-[管理ツール]-[サーバーマネージャ]-[記憶域]-[ディスクの管理]-[ディスク1 〜 6]を右クリックして[オンライン]を選択する。
    • [スタート]-[管理ツール]-[サーバーマネージャ]-[記憶域]-[ディスクの管理]-[すべてのタスク]-[プロパティ]-[ハードウェア]-[VMware, VMware Virtual S SCSI Disk Device(Target Id: 1〜6)]-[プロパティ]-[ポリシー]で以下の通り設定する。
      • 書き込みキャッシュと安全な取り外し: クイック削除のため最適化する
  • Windows Time サービスを無効にする
    • [スタート]-[管理ツール]-[サービス]-[Windows Times]-[プロパティ]で[スタートアップの種類]を「無効」に変更し、[停止]を押下する。
Oracle Grid Infrastructure のインストール
  • C:\software\oracle11.2.0.1_db_win_x86_64\win64_11gR2_grid.zip を解凍する。
  • C:\software\oracle11.2.0.1_db_win_x86_64\win64_11gR2_grid\grid\setup.exe を実行する。
  • インストールオプションの選択: クラスタ用の Grid Infrastructure のインストールおよび構成
  • インストール・タイプの選択: 拡張インストール
  • 製品言語の選択: 日本語、英語
  • Gridプラグ・アンド・プレイの情報
    • クラスタ名: rac-cluster
    • SCAN名: rac-scan.jpoac.com
    • SCANポート名: 1521
    • GNS の構成: チェックしない
  • クラスタ・ノードの情報
ホスト名 仮想IP名
rac-node1.jpoac.com rac-node1-vip.jpoac.com
rac-node2.jpoac.com rac-node2-vip.jpoac.com
  • ネットワーク・インターフェースの使用方法の指定
インターフェース名 サブネット インターフェース・タイプ
public 192.168.8.0 パブリック
private 192.168.205.0 プライベート
  • 記憶域オプションの情報: 自動ストレージ管理(ASM)
  • ASMディスク・グループの作成
    • ディスク・グループ名: DATA
    • 冗長性: 通常
    • 候補ディスク: チェック
ディスク・パス サイズ(MB) ステータス
\\.\ORCLDISKDATA0 20350 候補
\\.\ORCLDISKDATA1 20350 候補
\\.\ORCLDISKDATA2 20350 候補
  • ASMパスワードの指定: これらのアカウントごとに、同じパスワードを使用
    • パスワードの指定: asm
  • 障害の分離のサポート: Intelligent Platform Management Interface(IPMI)を使用しない
  • インストール場所の指定
    • Oracleベース: C:\app\Administrator
    • ソフトウェアの場所: C:\app\11.2.0\grid
  • レスポンスファイルの保存: C:\software\oracle11.2.0.1_db_win_x86_64\win64_11gR2_grid\grid\response\grid_20100901.rsp

  • gsd と oc4j 以外が ONLINE であることを確認する。
C:\app\11.2.0\grid\BIN>crsctl status resource -t
--------------------------------------------------------------------------------
NAME           TARGET  STATE        SERVER                   STATE_DETAILS
--------------------------------------------------------------------------------
Local Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.DATA.dg
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.LISTENER.lsnr
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.asm
               ONLINE  ONLINE       rac-node1                Started
               ONLINE  ONLINE       rac-node2                Started
ora.eons
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.gsd
               OFFLINE OFFLINE      rac-node1
               OFFLINE OFFLINE      rac-node2
ora.net1.network
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.ons
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
--------------------------------------------------------------------------------
Cluster Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.LISTENER_SCAN1.lsnr
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node1
ora.oc4j
      1        OFFLINE OFFLINE
ora.rac-node1.vip
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node1
ora.rac-node2.vip
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.scan1.vip
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node1
Oracle Database のインストール
  • 以下のファイルを C:\software\oracle11.2.0.1_db_win_x86_64\win64_11gR2_database に解凍する。
    • C:\software\oracle11.2.0.1_db_win_x86_64\win64_11gR2_database_1of2.zip
    • C:\software\oracle11.2.0.1_db_win_x86_64\win64_11gR2_database_2of2.zip
  • C:\software\oracle11.2.0.1_db_win_x86_64\win64_11gR2_database\database\setup.exe を実行する。
  • セキュリティ・アップデートの構成
    • 電子メール: 何も入力しない
    • セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります: チェックを外す
  • インストール・オプションの選択: データベース・ソフトウェアのみインストール
  • Gridインストール・オプション: Real Application Clustersデータベースのインストール
    • rac-node1: チェック
    • rac-node2: チェック
  • 製品言語の選択: 日本語、英語
  • データベース・エディションの選択: Enterprise Edition
  • インストール場所の指定
    • Oracleベース: C:\app\Administrator
    • ソフトウェアの場所: C:\app\Administrator\product\11.2.0\dbhome_1

ASMCA を利用したディスク・グループの作成
  • C:\app\11.2.0\grid\BIN\asmca.bat を実行する。
  • [ディスクグループ]タブを選択する。
  • ディスクグループの作成
    • [作成]を押下してディスク・グループを作成する。
    • ディスク・グループ名: FRAFRA
    • 冗長性:
    • メンバー・ディスクの選択:候補を表示
    • [ディスクのスタンプ]を押下する。
    • [Add or change label]を選択する。
    • Select disks で以下を選択する。
      • \Device\Harddisk4\Partition2
      • \Device\Harddisk5\Partition2
      • \Device\Harddisk6\Partition2
    • Generate stamps with prefix: FRA
ディスク・パス ヘッダー・ステータス サイズ(MB)
\\.\ORCLDISKFRA0 PROVISIONED 20350
\\.\ORCLDISKFRA1 PROVISIONED 20350
\\.\ORCLDISKFRA2 PROVISIONED 20350
  • [ディスク・グループ]タブの画面に戻って、各ディスク・グループ名を右クリックし、[ステータス詳細の表示]を選択し、ディスクグループを使用する全てのノードからマウントされていることを確認する。
DBCAによるRACデータベースの作成
  • DBCAを起動する。
    • [スタート]-[すべてのプログラム]-[Oracle - OraDb11g_home1]-[コンフィグレーションおよび移行ツール]-[Database Configuration Assistant]
  • データベース・タイプの選択: Oracle Real Application Clusterデータベース
  • 実行する操作を選択してください: データベースの作成
  • データベース・テンプレート: 汎用またはトランザクション処理
  • データベース識別情報
    • 構成タイプ: ポリシー管理型
    • グローバル・データベース名: orcl
    • サーバー・プール名: srvpool1
    • カーディナリティ: 2
  • 管理オプション
    • Enterprise Managerの構成: チェックする
    • ローカル管理用にDatabase Controlを構成: チェックする
      • アラート通知の有効化: チェックしない
      • リカバリ領域への日次ディスク・バックアップの有効化: チェックしない
  • データベース資格証明: すべてのアカウントに同じ管理パスワードを使用
    • パスワード: manager
  • データベース・ファイルの位置
    • 記憶域のタイプ: 自動ストレージ管理(ASM)
    • 記憶域の場所: Oracle Managed Filesの使用
      • データベース領域: +DATA
  • ASM固有のASMSNMPパスワードの指定: asmsnmp
  • リカバリ構成
  • データベース・コンテンツ
  • 初期化パラメータ
  • 作成オプション
    • データベースの作成: チェック
    • データベース作成スクリプトの生成: チェック

インストール後の確認
  • crsctl で確認する。
--------------------------------------------------------------------------------
NAME           TARGET  STATE        SERVER                   STATE_DETAILS
--------------------------------------------------------------------------------
Local Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.DATA.dg
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.FRA.dg
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.LISTENER.lsnr
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.asm
               ONLINE  ONLINE       rac-node1                Started
               ONLINE  ONLINE       rac-node2                Started
ora.eons
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.gsd
               OFFLINE OFFLINE      rac-node1
               OFFLINE OFFLINE      rac-node2
ora.net1.network
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.ons
               ONLINE  ONLINE       rac-node1
               ONLINE  ONLINE       rac-node2
--------------------------------------------------------------------------------
Cluster Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.LISTENER_SCAN1.lsnr
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node1
ora.oc4j
      1        OFFLINE OFFLINE
ora.orcl.db
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node1                Open
      2        ONLINE  ONLINE       rac-node2                Open
ora.rac-node1.vip
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node1
ora.rac-node2.vip
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node2
ora.scan1.vip
      1        ONLINE  ONLINE       rac-node1


  • sqlplus で接続してみる。
C:\Users\Administrator>sqlplus system/manager@rac-scan.jpoac.com:1521/orcl

SQL*Plus: Release 11.2.0.1.0 Production on 木 92 15:48:55 2010

Copyright (c) 1982, 2010, Oracle.  All rights reserved.



Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.1.0 - 64bit Production
With the Partitioning, Real Application Clusters, Automatic Storage Management, OLAP,
Data Mining and Real Application Testing options
に接続されました。
SQL> select instance_name from v$instance;

INSTANCE_NAME
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orcl_2

注意点

  • ネットワーク接続名にマルチバイト言語キャラクタは使用できない。英数字を使う。また、大文字・小文字は区別される。