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不器用で落着きのない技術者のメモ

まつもとゆきひろさんとひがやすをさんを見てきた

http://www.obci.jp/web/guest/event に行ってきた。感想を徒然と。。。
ひがさんは以前 Seasar Conference でお会いしたことがあるので2回目だった。話の内容は、サーバサイドJavaの歴史とデモ。以前見た時も思ったがサクサク開発できて楽しそう。Webプログラミングは名前と名前の関連付けという地味な仕事に結構時間を取られるが、そのあたりはフレームワークが自動生成してくれる。それを足場に Step by Step プログラミングで動かしながら開発できるので、デバッグの時間が短縮できる。しかも、Hot Deploy でサクサクと。
ひがさんの発言で印象的だったもの。

  • CoCとアノテーションは便利だが、使いすぎるとわかりづらくなるので注意。 <-- 何事もバランスが大事ということですね。
  • タイプセーフなデータベースプログラミングがトレンドになると思う。 <-- S2JDBC などを使ったデモ見たが、ミスが減ってデバッグにかける時間が短くなりそう。
  • 品質はトッププライオリティ。(たしか)1時間に1回、最新ソースがコンパイルされて自動テストされている。

まつもとさんは初めてお会いしたが、ユーモアのある面白い人だった。
[ヅラド] 「世界に広がるRuby ~生みの親が語る~」 レポート と近い内容だった。
まつもとさんの発言で印象的だったもの。

  • わからないままほっておくか、自分でソースコードを読むかで差が出る。今はオープンソースのソースを読むことができる素晴らしい環境。ソースを読むかどうかでエンジニアとしてサバイバルできるかどうかが変わってくるのでは。
  • 採用する技術を選択する際の先入観がなくなり、より生産性の高い技術が採用されるようになる。
  • 不況で生存競争が厳しくなる分、イノベーションが起こり、新しいものが生まれるのでは。
  • Ruby はプロの道具。自由度が高い分、自己責任を伴う。 <-- これは Perl と似ていると思う。
  • プログラミング言語に関しては Sapir-Whorf 仮説 が通用するのではないか。 <-- 自分は最初の会社で、LISPPerl使いの人がいたので、その影響を受けている気がする。

優れた言語やフレームワークを作る人って、バランス感覚に優れていて、その人特有の哲学・美意識を持っているなぁと思う。