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不器用で落着きのない技術者のメモ

目標を一分単位に分けてみる -お坊さんとプログラマ -

心がスーッとなるブッダの言葉 (成美文庫)
P.154 - 160

仏教では、常に「現在」のことだけを考えるように、と教えています。
(中略)
そのためには、できるだけ目標をこまかく設定する、という方法をお勧めします。
(中略)
具体的にいえば、物事を一分単位で考えてみるのです。
(中略)
とにかくいまの仕事に没頭する。いまの仕事だけを、失敗しないように集中する。それを実践すると、だいたいうまくいくものです。
たとえば、エベレストに登るという壮大な目標を立てた場合、登るぞ、登るぞと言っているだけではただの妄想です。
そういうときも数字で考えてみるのです。
まず何年後に登るのかを決めます。
もし3年後なら、365日×3年=1095日という、実行するまでの日にちが計算できます。そうすれば、1日何時間ぐらいランニングするとか、筋力トレーニングをするとか、具体的にやるべきことがわかってきますね。それを積み重ねていけば、やがていつかはエベレストを制覇することもできるという思考方法です。
(中略)
実はこの方法は、悩みの解消にも使えます。
われわれが不安に思ったり悩みに思ったりするのは、ほとんどが「いまこの瞬間」ではなく、見えない未来や、もう終わってしまった過去のことを考えることから起きています。
(中略)
だからわたしは講演などで時々訊くんです。
「みなさん、何か問題を抱えていますか?」と。
みなさん、いっぱいあるとお答えになる。
次にこう質問するのです。
「では、いま、この1秒の間に、何か我慢できない、どうしても耐えられない問題がありますか?」と。
そうすると誰でも、こう答えます。
いいえ、そんな問題はありません、と。そこでわたしはこう続けます。
「あなたがたは具体的にはいまの1秒しか生きていないし、これからもずっとそうです。だからいま、この1秒に問題がないのなら、一生何の問題もあるはずがありません」と。
しかしこれがわかったとしても、やはり人間は苦しむのですね。それはなぜかというと、時間をずらして考えてしまうことが原因です。

開発現場の掟 (プロの鉄則) エンジニアが現場で生き残るための極意 (開発の現場セレクション)
P.92

原則52 把握できる単位にまで分割すれば時間を見積もりやすい。
つまり、「自分が2時間で行える作業はどのぐらいか」を目安に作業分解を行い、分解された作業を積み上げることによって1つのタスクあたりの作業時間を見積もります。こうすることによってタスクの粒度にばらつきがなくなり、時間的に分割を行うことができます。

お坊さんとプログラマが同じようなことを言っている。
基本だけど、意外とできていない。気をぬくな俺。