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不器用で落着きのない技術者のメモ

JAWS Days 2014 に行ってきた


JAWS DAYS 2014@ベルサール新宿グランドに行ってきた。参加者は1000人を超えていたらしい、スゲー。

きっかけ

  • AWS の大谷さんが facebook で「僕はセッションひとこま、クラウド上でのパフォーマンス測定マスター(AWSのシアトルからこのためにわざわざ来日)の極意を教えるコースの同時通訳、そしてBoFセッションでいまユーザさんが欲しいAWSの機能のセッション(3時間?)に登壇します。途中で倒れたらすいませんwww」って書かれているのを見て、Robert Barnes の Benchmarking on AWS 目当てに参加しました。

参加したセッション

Immutable Infrastructure by 伊藤 直也さん

  • 「Immutable」は「不変な、状態を持たない、廃棄可能な」という意味。
  • 2013年6月23日に「情熱プログラマー」著者のチャド・ファウラー氏が「Trash Your Servers and Burn Your Code: Immutable Infrastructure and Disposable Components」というブログ記事を書いて以降、「Immutable Infrastructure」という言葉が使われるようになった。
  • 仮想化、クラウド、Infrastructure as Code により、ハードウェアをソフトウェアとして扱えるようになり、インフラをコードで記述できるようになった。
  • コードで記述できるのでインフラのバージョン管理やCI(継続的インテグレーション)が可能になり、アプリケーション開発のフローをインフラの世界に持込めるようになる。アプリケーションがポータブルになるというメリットもある。
  • Immutable Infrastructure は昨今のサーバー/インフラパラダイムの集大成で、いろいろな概念、実装がこの考え方に集約されていく。
  • 「Immutable Infrastructure」という言葉は目にするけど意味を知らなかった自分には以下のブログ記事の説明がわかりやすかった。

Immutable Infrastructureとは「Immutable(不変な)」の意味通り「一度セットアップし運用中のサーバは変更をしない」という運用スタイルです。サーバの設定変更などをしたい場合は、現在運用している環境(サーバ群)を変更せずに、まったく新しい環境を用意し、環境の設定変更が終わったら、ルータやロードバランサ等で新しいサーバ群に切り替えるというものです。

「Blue-Green Deployment」が、新しくサーバの設定をする度に「ブルー」と「グリーン」の環境を入れ替えるのに対し、Immutable Infrastructureは、新しい環境(サーバ群)を立ち上げ切り替えた後は、元々可動していた環境は削除します。

今年流行りそうな「インフラエンジニア」向けトレンドのまとめ その1 (Blue-Green DeploymentとImmutable Infrastructure編) | P2P today ダブルスラッシュ
Benchmarking on AWS (AWSクラウド上でのパフォーマンス評価の極意) by Robert Barnes

「I/Oを極めろ!」 I2インスタンスパフォーマンス by 松尾 康博さん & 松本 大樹さん

  • 最大35万IOPSを提供する SSD搭載インスタンス I2シリーズのベンチマーク結果や実運用で使うときにはどうするとよいのかといった話でした。実運用の話では、DRBD から Datarguard、OGG の話まで出ていた。
  • ベンチマークツールはやはり fio を使っていた。
  • 興味のある分野だったので、とてもおもしろかった。資料がアップされるとうれしいな。
AWSクラウドデザインパターン for Enterprise by 玉川 憲さん & 片山 暁雄さん

Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド

Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド

マルチキャストがないならユニキャストすればいいじゃない/ほしいプロトコルはカプセルすればいいじゃない by 荒木 靖宏さん & 安川 健太さん

  • Oracle RAC on AWS の参考に行ってみました。深かったです。
今回もやります!アマゾン芸人の熱いLTバトル!A-1 GP!#a1gp

  • ビールとつまみ片手にLT楽しかったです。

イベントとしてよかったこと

発表者と参加者

  • 発表者も参加者も多種多様で面白かった。以下のように多種多様な人が参加している印象。
  • [twitter:@yoshidashingo]さんが運営とかパネルディスカッションとかされてた(スゲー)。
  • 本やブログを愛読している id:naoya さんや id:stanaka さんの実物を初めて見た。
  • 話したことはほぼないが前職が同じ id:con_mame さんがパネルディスカッションとかされてた。
  • id:antipop さんの twitter のプロフィール写真が本人写真だと知った。存在感すごかった。
  • 数人の知り合いもいて、いろいろ話せて楽しかった。

*1:エンタープライズの対義語って何だっけ