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Oracle のメディア障害のタイプと取得しておくべきバックアップ、リカバリ方法

Oracle データベースをアーカイブログモード、日次コールドバックアップ取得という運用をしている場合に、メディア障害のタイプと取得しておくべきバックアップ、リカバリ方法をまとめてみた。

メディア障害のタイプ 影響 バックアップ方法 リカバリ方法
制御ファイルの一部損失 DB停止 コールドバックアップ
トレースバックアップ
自動バックアップ(rman)
残っている制御ファイルをコピー
制御ファイルの全損失 DB停止 同上 1. 自動バックアップからリストア(rman)
2. トレース取得
3. 制御ファイルの再作成
REDOログの一部損失 影響なし なし 残っているREDOログのメンバーをコピー
REDOログの全損失 DB停止 なし REDOログの再作成
SYSTEM表領域
アクティブなUNDO表領域
のデータファイル損失
DB停止 コールドバックアップ 該当データファイルのリストア・リカバリ
上記以外のデータファイル損失 該当データのみ利用不可 コールドバックアップ 該当データファイルのリストア・リカバリ
一時表領域の損失 ソートするときにエラー出たり なし 一時表領域の再作成
SPFILE の損失 ? 自動バックアップ(rman) rmanによるリストア
パスワードファイルの損失 ? パスワードファイルのコピー パスワードファイルのコピー