ablog

不器用で落着きのない技術者のメモ

Oracle Database のHAクラスタ構築時の方式検討

手動でフェイルオーバーでする Oracle HAクラスタを構築する場合、

  • 仮想IPを移動する
  • アプリケーションの接続先を変更する

のどちらが良いかちょっと考えてみたが、「仮想IPを移動する」ほうが楽そうだった。

前提条件

メリット・デメリット比較

仮想IP APの接続先変更
メリット F/O*1・F/B*2時にOracle*3の設定変更が不要 仮想IPの移動が不要
デメリット 仮想IPの移動が必要 F/O・F/B時にOracleの設定変更が必要

作業内容の比較

仮想IPの移動
  • 本番系DBサーバ側
# ifdown eth0:1
  • 待機系DBサーバ側
# ifup eth0:1
F/O・F/B時のOracleの設定変更
  • サーバ側
    • listener.ora
      • host
      • server
    • tnsnames.ora
      • host
    • sqlnet.ora
      • host
    • 初期化パラメータ(spfile.ora / init.ora)
      • local_listener
  • クライアント側
    • tnsnames.ora
    • sqlnet.ora
      • host
  • database link 関連の設定(使用している場合)
  • EM Database Control のリポジトリとサービス構成ファイルの再作成(使用している場合)

補足

  • 共有ストレージのマウントやインスタンス・リスナーの起動・停止手順などは省略。
  • 机上での比較で、実機検証してないので考慮漏れがありそう。。。

*1:failover

*2:failback

*3:サーバ側&クライアント側