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不器用で落着きのない技術者のメモ

徒然と思うままに

2010年11月20日に闘病していた祖父が88歳で他界しました。9月末に家族で会いにいって、正月までもってくれればと思っていたのですが。

祖父は和歌山で農家の次男として生まれ、長男が戦争に行っている間は過酷な農作業で大家族を支え、祖父も戦争に行ったらしいですが、帰ってきた次の日からもう働いていたたしいです。結婚して独立後は、畑もなにもないので、借金して山を買って、段々畑(みかん畑)を自分で開墾して、全部自分でどうにかしたらしいです。

先天的な才能は何もないけど後天的な努力のみで地道にコツコツやっている自分は紀伊の農民のDNAを受け継いでいるんだろうなぁと思いました。「地道にコツコツ勉強してえらいね」とか言われることがありますが、人並みに近づくためには自分にはそうするしかないんです。

新卒のときは就職活動しても全て落ちました。大企業はもちろん中小企業もどこにも受かりませんでした。あるネットベンチャー企業にアルバイトでウェブデザイナーとして雇っていただくことができました。社長が大学の先輩だったり、個人で作っていたホームページのデザインを評価していただいたりして、採用していただけたみたいです。
入社後、ひきこもりだった自分は、人とコミュニケーションをとることが苦手で会議では怖くて発言できませんでした。社長がスパルタでそこで叩き込まれたことが今の自分のベースになっています。「自力歩行せよ」「天は自ら助くるものを助くる」といったことを叩き込まれました。そういえば、大学生のとき2回生くらいからゼミがあったのですが、一回目に行って、人前で話すのが怖くて、それ以降行きませんでした。ゼミ行かなくても、卒論書かなくても卒業できる大学で良かったですw 今でも人前で話すときはてんぱります。

小中高の暗黒時代はひどすぎるので、書くのは差し控えさせていただきます。

正直、30歳まで生きていないだろうと思っていました。今、33歳なので、大学生のころ思っていた自分の限界を超えています。自分で限界を作る必要はないと思っています。限界を作るとそこで止まってしまう。その先に行けたとしても。歩いていってたどりついたところが自分の限界で、行く前から決める必要はないと思います。とはいっても、頑張りすぎるのもよくないと思っています。仕事より家族が大切です。


過去をひきずる必要はないし、未来を憂う必要もない。
そんな時間があれば、いまできることを "Just do it!"
自分にできないことはできない。ただ、できることをやればよい。
遠くをみなくてもよい、今ここで今すべきことをやればよい。
大切なものは半径5m以内にある。
家族、友達、今一緒に働いている同僚やお客様のためにベストを尽くせばよい。
もし、遠くまでいけたとしたら、それはそのときそのときベストを尽くしたからだと思う。
がんばりすぎなくてよい。死にはしないし、いつかは死ぬんだし。"Easy Going"で行こう。


今までの人生でいろんなつらいことがあったけど、振り返るとつらかった経験ほど糧になっている。こんな仕事は自分のやりたいことじゃないし、こんなことをやっていてもスキルアップできないと思ったことがありますが、後々考えるととても良い経験になっていると思います。ヒューマンスキルにつながっていたり、キャリアを方向転換したり。


いつか死ぬかわからないし、時間は今しかない。
今を大事にする。身近な人を大切にする。
楽しいことも苦しいことも今を楽しむ。


列挙してみると、今の自分と全く逆ですねw

とりあえず、苦しくなったら、おじいちゃんのことを思い出して、おじいちゃんに比べたらたいしたことないと思うようにします。