Linuxカーネル Hacks ―パフォーマンス改善、開発効率向上、省電力化のためのテクニック
- 作者: 池田宗広,大岩尚宏,島本裕志,竹部晶雄,平松雅巳,高橋浩和
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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返却する前に crash コマンドで気になったところをメモしておく。
P.401
crash コマンドはカーネルイメージの解析が可能なデバッグツールです。gdb コマンドをベースに設計されており、カーネル内部の各種情報を参照するために多くのコマンドを駆使して、対話的に作業を進めることができます。
P.406
btコマンド
...
-f オプションはフレーム内のスタックデータをすべて表示します。このオプションは関数への引数を確認するときに便利です。-l オプションはファイル名と行数を表示します。
P.409
kemem コマンド
カーネルのメモリ使用量に関する情報を表示します。-s オプションはスラブキャッシュの情報を表示します。/proc/slabinfo と同等の情報になります。...
-i オプションは、メモリ全体の利用状況を表示します。
...
-p オプションでメモリマップを表示します。
P.413
runq コマンドはプロセススケジューラのランキューに繋がっているプロセス(実行中プロセス)を表示します。
runq コマンドだけ試してみた。
crash> runq CPU 0 RUNQUEUE: c170e780 CURRENT: PID: 13000 TASK: e8c48aa0 COMMAND: "crash" ACTIVE PRIO_ARRAY: c170ec3c [115] PID: 13000 TASK: e8c48aa0 COMMAND: "crash" PID: 12932 TASK: f7384000 COMMAND: "sshd" [117] PID: 13113 TASK: cfccf000 COMMAND: "less" [125] PID: 13108 TASK: e8c48550 COMMAND: "perl" PID: 13107 TASK: cfccf550 COMMAND: "perl" EXPIRED PRIO_ARRAY: c170e7c4 [no tasks queued]