ablog

不器用で落着きのない技術者のメモ

「RAC on Windowsをディープに学ぶ!」に行ってきた

アジェンダ

  • 18:30-19:30
    • タイトル: 現場事例ノウハウ大公開!RAC パフォーマンスの勘所
    • 内容:RAC の基本動作をディープに紹介し、パフォーマンスの勘所として押えておきたいポイントを、『おら!オラ!Oracle -どっぷり検証生活-』と実際の構築・運用経験で得た豊富なノウハウを公開します!
    • 講師: 株式会社インサイトテクノロジー 三原健一さん
  • 19:30-20:30
    • タイトル: WindowsRAC構築!設定・構築の勘所を押さえよう
    • 内容: WindowsRAC構築の勘所を紹介します。MSCSによるHA構成との違いや、11g R2での新機能など、.NETアプリからのRAC利用方法など、これさえ聞けばRACの設定・構築テクニックはバッチシ!
    • 講師: 日本オラクル株式会社 大田浩さん

メモ

現場事例ノウハウ大公開!RAC パフォーマンスの勘所
  • インスタンスのSGAの中のGRD(Global Resource Directory)でデータファイル、ブロックのステータスを管理している
  • LMS(グローバル・キャッシュ・サービス・プロセス)はGRDの管理や他のインスタンスへのブロックの送信などを行う
  • GCSリソース
    • バッファ・キャッシュ上のプロックを管理
    • マスタノード上に保持
  • GCSモード
    • ロック・モード: X(排他)、S(共有)、N(Null)
  • GCSロール
    • L(Local): 変更はローカル・ノードのみ
    • G(Global): 複数のノードでDirtyブロックの可能性
  • Past Image
    • Write-Write競合で先のブロックイメージをコピーしたもの
    • リカバリの際に使用される
  • Current ブロック
    • 最新バージョンのブロックイメージ(変更の対象になる)
    • 常にどれか一つのインスタンスで保持
  • CR ブロック
    • 読み取り一貫性を保証する為に、作成される読み取り専用ブロックイメージ
  • キャッシュフュージョンをなるべく発生させない
    • キャッシュフュージョンはCPU依存の処理
    • CPUリソースが高負荷の場合、性能が特に劣化する
  • ブロック競合をなるべく発生させない
  • 主キーの採番はシーケンスを使って、CACHE、NO ORDER にすると速い
  • 速い順に並べると以下の通り
    • CACHE + NO ORDER
    • CACHE + ORDER
    • NO CACHE + NO ORDER
    • NO CACHE + ORDER
  • CACHE + NO ORDER と NO CACHE + ORDER の差はシングルインスタンスだと6倍程度だが、RACだと90倍ほど差が出た
  • ブロック競合を減らすTIPS
WindowsRAC構築!設定・構築の勘所を押さえよう
  • .NET だと FCF が使える。
  • Grid Infrastructure は 64 bit 環境必須。
  • サーバ障害での Fail Over のタイムアウトは最短で 20 秒くらい。あんまり短くすると、ちょっとした通信障害で Fail Over してしまう。
  • セミナー終了後に質問したこと
    • ACFS には NAS でも SAN でもアクセスできる。
    • 共有ストレージは筐体間ミラーするか、ASM で別筐体にミラーするかして冗長化した方が良い。